性行為に関する問題

オルガスム障害、性欲低下、未完成婚について解説します。

無オルガスム症

勃起、射精はしてもオルガスムが得られない状態のことです。性行為に対する不安、ストレス、パートナーとの関係性の問題、性的なトラウマ、セックスに対するネガティブな考え、罪悪感など心理的なことが原因となるケースが多いです。ただし、過度なアルコール摂取、高血圧、糖尿病、慢性疼痛、薬の副作用、内分泌学的異常が原因になることもあり、まずは身体的な疾患がないかどうかのチェックが必要です。

性欲低下

男性の場合はテストステロンが低下している場合が多く、まずは採血でテストステロン値を調べ、テストステロン値が低い場合は、テストステロン補充療法を行うことがあります。女性の10%に性欲低下が起こると報告されています。HSDD: hypoactive sexual desire disorderは性欲の低下によりパートナーの関係性に支障をきたす状態という定義がされており、米国ではAddyiという商品名で HSDDを改善するための薬物治療が行われています。本邦では承認を得られておりません。

未完成婚

結婚した時点で、男女とも両方が性行為を経験したことがなく、セックスをうまくすることができない(性行為の仕方がわからない)ことです。しばしば不妊症となり、問題が起こります。男性では勃起障害、女性では性交痛を認めることもあり、それぞれのカップルに応じてカウンセリングから薬物療法を含めて治療が必要なことがあります。