心因性EDの治療とカウンセリング

心因性EDとは?

心因性勃起障害(Psychogenic ED)とは体の機能には異常はありませんが、ストレスなどの精神的、心理的な問題が原因となっているタイプのEDです。

心因性のEDでは「勃起しなければならない」という責任感や使命感から重圧を感じ、それを果たせないことからストレスを背負ってしまいます。一度性交に失敗すると、その経験が苦となり、ますます勃起に対して不安と困難を感じるようになってしまいます。

 

心因性EDになる性格傾向とは?

心因性EDに悩む男性にみられる性格として、相手を気にしすぎる、自分の性的欲求を優先しきれない、かなり遠慮している傾向が見られます。うまくできるか、相手に感じてもらえるかとか、かなりのプレッシャーを感じてしまうという共通項があります。

性科学的には心因性EDになってしまう一つの原因として「性行為時の予期不安」が生じるためといわれています。勃起は身体と感情が複雑に絡み合って生じる現象です。この複雑なメカニズムは、精神的な不安や緊張感でうまく働かなくなってしまうことがあるのです。

 

実際の診療について

性機能外来ではEDの患者さんに対して、まずは器質的疾患(体の問題)があるかをチェックします。そして心因性EDの診断であった場合、バイアグラ®︎、シアリス®︎、レビトラ®︎のようなPDE5阻害薬をお勧めします。PDE5阻害薬は心因性ED方に一定の効果が期待できます。

しかしこれらの薬には催淫作用はないため、重度の心因性EDの方には効果が乏しい場合があります。お薬が効かない心因性EDの患者さんに対しては、薬物療法と並行して補助治療をご案内しております。具体的には次に説明する行動療法や心理カウンセリングが有効なことがあります。

 

心因性EDに対する行動療法とカウンセリングとは?

行動療法は基本はカップルで取り組んでいただく性機能改善に向けた練習の一つです。ノン・エレクト法は心因性勃起障害に対して有効な行動療法の一つです。ノン・エレクト法の優れた点は、全ての患者が固定観念として持っている「勃起しなくてはならない」という意識を取り除き、リラックスさせることができるところです。パートナーの理解と協力が得られて、リラックスした心境で臨むことが重要です。

カウンセリングについては、行動療法と並行してEDの原因となっている心の状態を探っていき、性機能障害の原因となるような心の動きを軽減していく試みです。どちらも専門のカウンセラーとともに、性機能改善に向けた取り組みをしていきます。

さらに詳しい情報をご希望の方は以下の記事をお読みください。

薬の効かない勃起障害(薬剤抵抗性ED)ー傾向と対策ー

 

お問い合わせについて

心因性EDに関して質問がありましたらお問い合わせページからお問い合わせください。ED診断、治療をご希望の方は性機能外来で対応しておりますので、電話(泌尿器科外来直通:03-3964-8262)でご予約をお取りください。紹介状がない場合は選定療養費の5400円が必要になります。紹介状がなくても予約は可能です。